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| 平成17(2005)年11月21日 |
| 就任記者会見 |
| 誠実、公正、透明に |
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| ▲市長会議室で行われた記者会見の様子 |
記者 初めて登庁されて、今のお気持ちと、これから4年間市政を担う決意をお聞かせください。
市長 選挙が、激しいものでしたから、職員も違和感があるのではと多少心配していましたが、温かく迎えていただきほっとしています。これから、一緒に仕事をしていこうという思いを強く持ちました。
それから、今の抱負ですが、私は、政治というものは何よりも公正でなければいけないと思っております。誠実、公正、透明に、そして常に現場に立つという現場主義を心掛け、現場へ出掛けて自分の目で見、耳で聞いて、いろいろ判断をしていきたいと思っています。
記者 第一に手掛けたいことは、どんなことですか。
市長 財政が健全でなければ、何も新しいことをすることはできないですね。財政の実態をきちっと把握する必要があります。たくさんの埋め立て地がありますけれども、コストと実際の土地の評価がどれくらいになっているのかをきちっと把握して、財政の健全化を軌道に乗せるということをすぐに進めなければいけません。改革で難しいことは、歴史的使命を終えたような事業、組織を整理・統合・縮小し、財政の健全化をやる。それから、マニュフェストに載せた3つの内の一つ、教育の現場=学校の実態をきちんと把握し、将来を担う子ども達が育つ環境づくりをします。行政のできることと教育の現場でしかできないことを整理して、行政は教育現場をしっかりサポートしていきます。私自身の目で見て、早くその実態を把握し、対応をしていきます。
そして、JR呉線が今の状態では、この町は、日本の人流、交流の中から落ちこぼれるおそれがありますので、呉線の強化=複線化しなければならないと考えております。そのためにまずは調査からやっていく必要があります。これは、フレームワークを作るのが難しいので、市民の方の理解とJR、国、県、それから隣接する地域=広島市・坂町・海田町などの関係機関と連携し進めていきます。
それから、東広島・呉自動車道についても促進を図っていきます。呉市として何ができるのか、予算は国や県のものですが、市が用地買収など積極的に協力していく必要があります。
防災対策は、緊急の課題だと思っております。去年の台風から少しずつ復旧はしてきておりますが、そのまま復旧すると災害対策の補助金が出る訳ですが、少し充実させ、大きいものにする工夫が必要です。その予算の取り方、補助金の受け方などが若干複雑ですが、同じものを作っていたのでは、また被害に遭いますので、もっと強い充実したものにしていきます。
もう一つは、大きな埋立が2つできましたので、企業誘致など、この活用について早急に進めます。これも職員がこなして、最後に市の責任者が出るのではなく、最初から私が手掛けるという思いで進めて行きたいと思っています。
記者 公用車の廃止を謳っておられ、今朝もタクシーで来られましたが。
市長 市内を動く時は、いわゆる黒塗りは使っておりません。実際に、19日から市役所にある業務用の乗用車を使っています。県庁へ行ったり、他市の市長さんや知事さんが来られるところへ私が乗用車で行ったのでは、呉市民が寂しい思いをするので、そういう時には使わせてもらいます。必要な時には使います。
記者 黒塗りを使わないという理由は何ですか。
市長 やはり、あれに乗ると目線が違ってきます。現場に立つものが、黒塗りでということはありません。これは、機動的ではないですからね。本当に儀式で必要なときもありますが、それ以外は、機動的に動かなければいけません。
記者 登庁されるときや帰宅されるときの手段はどうされるのですか。
市長 用事があるときには、業務用の車で迎えに来ていただいたり、時々状況を見るためには、バスにも乗りたいと思っています。私は、交通に関心があります。自分がかつて、自動車部長をしていた時には、ずっとバスで通勤をしていました。バスの運営状況は乗らなければ分かりませんので、バスも時々使います。早朝から、いろいろな仕事が入りますので、機動的に動けないといけませんから、かたくなにするつもりはありません。
記者 選挙前におっしゃっていた公用車の廃止ですが、経費の面とか、合理的な組織の統廃合の一貫であると思っていたんですが。
市長 専属の運転職員を置くことは、経費面でも高くつきますから、例えば管理を委託するなどいろいろな方法で経費の節減をしようと考えています。公用車の廃止というのは、こういうことで、車の黒い白いではありません。
記者 大和ミュージアムのことですが、先日の就任後の会見では独立ということが出ていましたが、何か具体的なものがありますか。
市長 自由度の高い運営ということを整理をするときに、公設民営という概念整理をされた方もあったのだと思います。テレビでも、「民営化ですか?」と聞かれた時に、「民営化というのは言い過ぎですかね」と答えたのですが、今は、公的な施設について管理する人を指定して、そこに運営してもらうという仕組みが弾力的にできるようになりました。大和ミュージアムは、博物館です。単なるレジャー観光施設ではありませんので、学芸員には研究をきちんとやってもらわなければいけません。そういう条件を付ける必要もあります。また、委託を受けた方が、ちょっとした軽食喫茶を設けるとか、こんなことを市の財産管理の規定を受けていたのではスムーズにできませんので、これらの運用については、現場の方がよく分かっているのです。呉市の規定で、制限を加える仕組みを変えていくということです。どのような管理システムにするかは、議会とも相談しながら進めていきます。
記者 組織のスリム化とか先ほどおっしゃったんですけれども、選挙前には、古くなった組織の廃止等の見直しをおっしゃっていましたが、例えば公社のこともありますが、他にもありますか。
市長 どうして、まだこういう組織形態になっているのかなという、いくつか大きいものがあります。相当の予算を使っている組織については、外部の人が入った検討会を設け、それらを評価して進めていく必要があると思っております。
記者 透明な開かれた、情報公開を基本とした市政を運営していくということですが、例えば、市民に対してもそうですが、マスコミに対してはどうですか。
市長 当然、皆さんに報道してもらわないと市民にはわかりません。ですから、特別の話題がなくても、定例的に会をもたせていただきたい思っています。
記者 呉線のことを選挙の時も言われていましたが、調査から始めるということですが、かなりの覚悟がいると思うんですが。
市長 一番覚悟がいるのは、事業費の負担割合をどうすか。実は国にも補助制度がないんです。私は、その仕事をしていたのでよく知っていますが、整備のための補助制度や無利子の貸付制度みたいなものはあるんですけれども、十何年間に何千億という財源があるのですが、それは内部では用途は決まっているものです。これをどうやって引っ張って来るか、県やJRや市民の皆さんに協力してもらわなければいけません。特にJRは、利用者が減っているのに、何でこんなにお金を掛けないといけないのかとお思いでしょう。だけど、広島が将来、道州制になったときに、州都として位置づけられるためにも、呉と広島、東広島が一体のまちだという基盤がないといけないと思っています。ただ、本当にどれくらいのお金が掛かるのか、そして、立ち退きをしていただかなければいけないところも何軒かあり、協力していただかなければなりませんから、覚悟がいります。
記者 呉市の最重要課題は、何だとお考えですか。
市長 まずは、政治にしがらみがないという実体を作って、市民に本当に心底信頼してもらえること。市役所が決定することは、将来呉市のためになるんだという、その一点で決めているんだという信頼感をもってもらうことが一番だと思います。
第2は、財政を再建軌道に乗せるということ。再建団体になったら、行政としても情けないし、市民に対しても顔向けできません。ほとんどが義務経費で、余裕がない状況になっていますから、新しい施策がほとんどできないという状況になっているようです。今までは、外から資料だけで見ていましたが、これからは、実態をきっちり把握したいと思っています。
第3は教育です。マニュフェストに書いた通り、お母さんが働きながら安心して子育てができる仕組みを作ること。保護者が安心して、子ども達を学校に行かせられるようにすることです。
記者 改革を全面に出されて戦われてきたので、分かりやすい形で、これとこれは改革しますという具体的なものがあれば、言っていただきたいのですが。
市長 さっきの公用車などもそうです。そして、合併した地域について、自治区的なまちの運営ができるような仕組みにしていく。予算編成にあたっては、財務部で全部仕切るのではなく、旧市内の支所まで細部にわたり予算を編成していきます。
それから、バスや水道の運営のあり方、市立学校の運営のあり方について、相当改革が必要だと思っています。
記者 それも組織のスリム化ということで、それも外部からの識者の方の検討会の対象となるわけですか。
市長 なると思います。世の中全体の感覚に合った評価をしてもらわなければなりません。全て市役所の中でやるのではなく、外部の人に入ってもらうことが大事だと思っています。
記者 スリム化の一貫で、職員の人員削減、適正化についてどんどんメスを入れると言っておられましたが、何年後には、どれくらいの規模が望ましいと考えておられますか。
市長 少なくとも市民一万人当たり、100人を超えない規模にすべきだと思っています。これは、交通局などの組織を持っているところとそうでないところ、また、市域の広さなどでも違うのですが、それでも、100人を超えるところは多くないんです。職員一人の人件費は、相当の金額です。市の財政規模というのはある程度人口に比例していきますから、人口規模とバランスが取れない組織規模、人員規模というのは、長い目で見た時に、この町が活力を失っていく原因になると思っています。
次のものを生み出していけるというものであれば、どんどん投資をして配置していくんですけれども、歴史認識としては、そういう状況ではないということですので、いろんな面で辛抱しながら、本当に市民協働のまちづくりをしていかなければいけないと思います。ここ十年なりの目安としては、定年退職していく人の数も考えていかなければなりません。5・60人から100人くらいの定年退職がここ10年間で発生しますので、そういう時に新規採用をきちっと見て管理していく必要があると思います。
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