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イノシシ知って被害防ごう


市からのお知らせ

イノシシ知って被害防ごう(問合先 農林水産課電話25-3338)

 イノシシ被害は今や農林業だけでなく、私たちの日常生活を脅かす大きな問題となっています。 しかし、なぜイノシシはこれほどまでに勢力を伸ばしてきたのでしょうか。 いろいろな被害を防ぐためには、まずイノシシを知ることが大切です。

生態と習性

   イノシシの警戒心はとても強く、本来人前に姿を現す動物ではありません。 大きくなるにつれて、畑を掘ったり、石がけを崩したりしてミミズや虫を食べ、 農作物を荒らすなど大変な被害をもたらします。大きくなったイノシシは体重が100キロを超え、 雄は大きな牙が出てきます。また雌は一年に一度、平均4~5頭の子供を産むため、繁殖力も旺盛です。 また、運動能力や学習能力も高く、1メートル以上ジャンプすることもできますし、急な崖でも簡単に登ります。 泳ぎも得意で、数を数えることもできると言われています。 イノシシの好物はサツマイモやスイカ、稲、果物などの農作物や、 昆虫の幼虫、ヘビ、ミミズなどですが、雑食性で家庭の残飯なども食べます。

 イノシシは田畑に進入し、農作物を根こそぎ食い荒らします。特に土の中のものが好物なため、 鼻で地面を掘り起こし、大きな穴をあけることがあります。田へは稲の穂が出そろったころ、 集団でやってきて穂を食い荒らしたり、泥あびをしたりするため、一晩で稲が全滅することもあります。 また石垣を崩したり、水路を埋めたりすることがあり、土砂災害の原因となることもあります。 最近では、家庭から出るゴミなどを食べるため住宅地付近に現れ、昼夜を問わず人間と遭遇するケースが増えています。

平成に入り被害が急増

 イノシシによる農作物被害は昭和50年代はじめ野呂山系の郷原、広、仁方地区で被害が出始めました。 当初は、生息数も少なく、山間の田や畑を荒らすにすぎませんでした。

 もともとイノシシは、森の奥深くではなく、人里の近く、いわゆる「里山」に生息する動物です。 しかしかつては農林業が盛んだったため、森の奥深くに追いやられ、少数で生息していたと思われます。

 近年、人々は次第に農業から離れ、かつて田畑であった場所は、竹林ややぶがひろがっています。 また、山の手入れも行わなくなり、山は荒れ、一部ではゴミ捨て場となっているところさえあります。 このような場所はイノシシには格好のえさ場、棲みか、繁殖の場となり、イノシシにとっての「楽園」 を提供することとなりました。

 平成に入ると数も急増し、生息地域は市内全域に広がり、各地で被害が増えはじめました。

金網などに補助

 呉市ではこれらのイノシシ被害に対応するため、昭和54年より呉市有害鳥獣駆除班を編成し、 銃器やくくりわなによる捕獲を行ってきました。また被害地に捕獲さくや箱わなを設置し、 ここ数年では年間500頭前後のイノシシを捕獲しています。農作物を守るためには侵入を完全に防ぐ必要があります。

 大事なことは、中途半端な対策は、かえってイノシシの知恵や跳躍力など能力を高めてしまいます。 「ここは入れない」とあきらめさせることが大切です。

 市では、市民が設置する金網さくや電気さく、ネットさくなどの進入防止さくなどに対し、 補助を行っています、補助率は対象となる材料費の3分の1以内です。 

個人・地域ができること

 イノシシ被害を防ぐためには、次のことを気をつけましょう。

  1. イノシシはササや雑草が繁茂したところにじっと身を隠し、畑への進入方法や、安全確認などを行っています。 イノシシは本来臆病な動物なので、安心して身を隠せる場所がないと、人間と出会うような場所には現れません。
  2. 4~6月にかけて雌は、この「隠れ家」で出産と、子育てをします。 イノシシを寄せ付けないためには、まず、こういった「隠れ家」をなくすことが大切です。
  3. イノシシは非常に嗅覚が鋭く、畑や家の外に放置された残飯などのにおいにつられ、 住宅地付近に現れ、ついには、ゴミステーションへも出没します。 ゴミの出し方についても地域で工夫する必要があります。
  4.  ハイキングなど山で食事をした場合、それらのゴミを置いて帰ると、 人間の食べ物の味を覚えさせることになります。ゴミは各自で持ち帰りましょう。

  今、それぞれの地域でいろいろな取り組みが始まっています。自治会全体で捕獲さくの管理をし、 実績を上げている地区、広範囲に金網さくを設置し、イノシシの進入をくい止めている地区、 また川原石地区では被害を受けた人たちによって、懇談会や勉強会が行われています。 このように地域が一体となって、行政、関係者と共に協力して取り組んでいかなければなりません。

わなには近寄らないで

  市内ではイノシシを捕獲するために、捕獲柵や箱わなが各地に設置してあります。 これらのわなは大変危険ですので、わなや危険看板を見つけたときには、決して近寄らないようにしてください。 飼い犬などの行動にも注意をお願いします。

自治会で取り組む

呉市阿賀冠崎地区 自治会長の丸上さん

 冠崎地区でもイノシシ被害は非常に多く、新聞配達中や、通学路などでもたびたび出没しており、 イノシシ対策には苦慮しています。

 しかし地域の皆さんもイノシシ対策には非常に協力的で、特に捕獲については、 捕獲柵の管理や市駆除班との協力により、年間20~30頭のイノシシを捕獲し、被害も少しずつ減っています。
 今後も、自治会をあげてイノシシ対策に取り組み、安全対策や被害軽減に努めていきたいと思います。